「迎える」と「向かえる」という二つの言葉の使い方についてまとめています。
どちらも「むかえる」と読みますが、意味や使い方には明確な違いがあります。
この違いを理解することで、より適切な表現ができるようになります。それでは、具体的に見ていきましょう。
「迎える」とは?
「迎える」という言葉にはいくつかの意味があります。主な意味は以下の通りです。
- 人の来るのを待ち受ける:例:「駅のホームで母を迎える」
- 誰かを呼んで、その人に来てもらう:例:「エアコンの修理人を迎える」
- ある人を招いて、仲間などに加え入れる:例:「養子を新しく迎えた」
他にも、「ある時期などが訪れる」「ご機嫌を取る」「相手の攻撃を待ち構えて防ぐ」といった意味も含まれます。
「迎」の字は「行く」「あおぎ見る」などの象形から成り、「(道に出て)むかえる」様子を表しています。
「向かえる」とは?
一方、「向かえる」は「向かう」と可能を表す「れる」から成り立つ言葉です。
つまり、「向かうことができる」という意味です。「向かう」には以下のような意味があります。
- 顔や体をその方向に向ける:例:「鏡に向かえる」
- 相手とする:例:「困難に向かえる」
- ある方向を指して動く:例:「目的地に向かえる」
「向」の字は「対する」「向き合う」などの意味があります。
「向かえる」は「向かう」の可能を表す言葉であり、「迎える」のような「待ち受ける」「受け入れる」という意味は含まれません。
まとめ
「迎える」と「向かえる」は、どちらも「むかえる」と読みますが、その使い方には大きな違いがあります。
「迎える」は誰かを待ち受けたり、受け入れることを意味し、「向かえる」はある方向に向かうことができるという意味です。
同じ読みで意味の違う漢字はややこしいですが、日常の会話や文章作成に役立ててください。
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