「得意なことって何ですか?」と聞かれると、少し考え込んでしまう人は多いですよね。
特別なスキルや、誰かに誇れる実績がないと「得意」とは言えない気がして、言葉に詰まってしまうこともあると思います。
でも実は、得意なことはそんなに立派なものでなくても大丈夫です。
自分にとっては「当たり前」「普通」にできていることほど、本人が気づきにくいだけで、立派な強みであるケースは少なくありません。
たとえば、人の話をじっくり聞けること、作業をコツコツ続けられること、場の空気を読んで行動できること。こうした身近な行動や考え方も、立派な「得意なこと」の一例です。
この記事では、得意なことが思い浮かばない方でも安心できるように、日常・仕事・性格面など、さまざまな具体例を紹介していきます。
あわせて、「これも得意と言っていいの?」と迷いやすいポイントや、自分の強みを見つける考え方も、やさしく整理します。
得意なこととは?意外と勘違いされやすい基本の考え方
得意なこと=特別なスキルではなくてもいい
「得意なこと」と聞くと、資格が必要だったり、誰かより明らかに優れていたりするものを想像しがちです。
でも実際は、そこまで大きなものでなくても問題ありません。
たとえば
・人より少し丁寧に作業できる
・頼まれたことを忘れずにこなせる
・初対面の人とも無難に会話ができる
こうしたことも、立派な得意なことの一例です。
ポイントは「無理せず自然にできているかどうか」。努力しなくても続けられる行動は、強みになりやすい傾向があります。
好きなこと・できることとの違い
得意なことと混同されやすいのが、「好きなこと」や「できること」です。それぞれの違いを整理すると、少し考えやすくなります。
・好きなこと:やっていて楽しい
・できること:やろうと思えばできる
・得意なこと:結果が安定しやすく、周囲から評価されやすい
好きでも、毎回うまくいくとは限らないこともありますし、できるけれど人より目立たない場合もあります。
得意なことは、「自然と成果につながりやすい」という点が特徴です。
自分では気づきにくい理由
得意なことほど、自分では「普通」と感じてしまうため、気づきにくいものです。
周りが苦労していることでも、自分はあまり意識せずにこなしている場合、それは強みのサインかもしれません。
また、日本では「自分で得意と言うのは恥ずかしい」と感じる人も多く、無意識に評価を低く見積もってしまいがちです。
だからこそ、客観的な例や視点を通して見直すことが大切になります。
少し見方を変えるだけで、今まで気づかなかった得意なことが浮かび上がってきます。
日常生活にある「得意なこと」の具体例
コミュニケーションに関する例
日常の中で発揮されやすい得意なことのひとつが、コミュニケーションに関するものです。「話すのが得意」でなくても、次のようなことは立派な強みになります。
・人の話を最後まで聞ける
・相手の立場を考えて言葉を選べる
・場の空気を読んで発言できる
・困っている人に自然と声をかけられる
これらは目立ちにくいですが、周囲から見ると「一緒にいて安心できる人」「信頼しやすい人」と評価されやすい得意なことです。
自分では当たり前でも、誰にでもできるわけではありません。
作業・行動面の例
作業の進め方や行動の癖にも、得意なことは表れます。
・コツコツ同じ作業を続けられる
・時間や期限を守るのが苦にならない
・片付けや整理整頓が自然にできる
・細かいミスに気づきやすい
派手さはなくても、安定して成果を出せるタイプの得意なことです。特に「面倒だと感じにくい」「疲れにくい」と思う行動は、強みになりやすいポイントです。
考え方・性格に関する例
性格や考え方そのものも、得意なこととして捉えて問題ありません。
・冷静に状況を判断できる
・物事を前向きに考え直せる
・慎重に確認してから動ける
・相手の良いところを見つけやすい
「性格だから仕方ない」と思っている部分も、見方を変えると得意なことになります。無理にすごい例を探さなくても、普段の自分の傾向に目を向けるだけで十分です。
身近な行動を丁寧に見ていくと、「これも得意と言っていいんだ」と思えるものは意外と多いものです。
仕事・学校で使いやすい得意なことの例
仕事で評価されやすい得意なこと
仕事の場面では、「成果を安定して出しやすいか」「周囲と協力しやすいか」といった視点で得意なことが見られやすくなります。
必ずしも専門スキルである必要はありません。
たとえば
・報告・連絡・相談をこまめにできる
・相手に合わせて説明の仕方を変えられる
・ミスが起きにくいよう事前に確認できる
・頼まれたことを最後までやり切れる
こうした得意なことは、目立ちにくい反面、職場ではとても重宝されます。「評価された経験がある行動」は、得意なことの有力なヒントになります。
学生・未経験でも使える例
社会人経験が少ない場合や、アルバイト・学校中心の生活でも、得意なことは十分に見つけられます。
・グループ作業でまとめ役になることが多い
・地道な課題を期限までに提出できる
・新しいルールを覚えるのが早い
・年下や後輩の面倒を見るのが苦にならない
実績の大きさよりも、「どんな姿勢で取り組んできたか」が大切です。小さな経験でも、繰り返し出てくる行動には強みが隠れています。
得意なことを言葉にするコツ
得意なことを伝えるときは、抽象的な言葉だけで終わらせないのがポイントです。
例として
「真面目です」だけでなく
「期限を守ることを意識して行動してきました」
「作業を途中で投げ出さず、最後まで続けるのが得意です」
というように、「どんな行動か」を添えると伝わりやすくなります。自信がなくても、事実ベースで整理すれば問題ありません。
無理に立派に見せようとせず、「自分が自然にできていること」を丁寧に言葉にするだけで、十分伝わります。
得意なことが思いつかない人向けの見つけ方
過去の行動から探す方法
得意なことが思いつかないときは、「何ができるか」よりも「何をしてきたか」を振り返る方が見つけやすくなります。
特におすすめなのは、これまでの行動を時系列で思い出すことです。
・よく任されていた役割
・頼まれることが多かった作業
・苦にならず続けられていたこと
結果が大きくなくても、「何度も同じような行動をしている」なら、それは得意なことの可能性があります。
自然と繰り返している行動は、自分に合っている証拠です。
他人から言われた言葉をヒントにする
自分では気づかなくても、他人は意外と見ています。過去に言われた言葉を思い出してみてください。
・「それ得意だよね」と言われた
・「助かった」「任せて安心」と言われた
・無意識に相談役になっていた
褒め言葉でなくても、「よく頼まれる」「自然と役割が回ってくる」こと自体がヒントになります。評価は主観ではなく、事実として受け取るのがコツです。
苦にならないことに注目する
得意なことは、「頑張ってできること」よりも「あまり疲れないこと」に表れやすいものです。
・時間が経つのが早く感じる
・人よりストレスを感じにくい
・特別な準備をしなくても対応できる
逆に、毎回強いストレスを感じることは、無理に得意と考えなくて大丈夫です。得意なことは、努力よりも相性の要素が大きい場合もあります。
焦らず、少しずつ行動や感覚を整理していくと、「これかもしれない」と思えるものが見えてきます。
得意なこととして「微妙?」と迷いやすい例【差別化パート】
これも得意と言っていい例
「こんなこと、得意って言っていいのかな?」と迷いやすいものほど、実は強みであることがあります。
たとえば
・人に合わせるのが得意
・慎重に確認してから動く
・目立たない役回りを続けられる
・裏方の作業が苦にならない
これらは派手ではありませんが、組織や集団の中では欠かせない役割です。特に「自分からアピールしないけれど、いないと困る」と言われた経験があるなら、それは立派な得意なことのサインです。
得意とは言いにくいケース
一方で、「できるけれど無理をしていること」は、得意とは少し違う場合もあります。
・頑張ればできるが、毎回強く疲れる
・評価はされるが、終わると消耗している
・不安や緊張が常に大きい
こうした場合、「今は対応できていること」と整理しておくのもひとつの考え方です。無理に得意と決めつけなくても大丈夫です。
自信がないときの考え方
得意なことに自信が持てないときは、「上手かどうか」よりも「再現性」に目を向けてみてください。
・何度やっても同じようにできる
・特別な準備がなくても対応できる
・他人から見て安定している
この3つのうち、どれかに当てはまるなら、得意と言って問題ありません。得意なことは「誇るもの」ではなく、「理解しておくもの」と考えると、気持ちが楽になります。
得意なこと 例えば?のよくある質問
得意なことは1つだけでいい?
得意なことは、1つに絞る必要はありません。人によっては、場面ごとに違う得意なことを持っている場合もあります。
たとえば
・作業では集中力が強み
・人間関係では聞き役が得意
というように、複数あって自然です。使う場面に応じて「今はこれ」と整理できれば十分です。
小さなことでも得意と言える?
はい、小さなことでも問題ありません。得意なことは「すごさ」よりも「安定してできるか」が大切です。
・毎日コツコツ続けられる
・当たり前にやっている
・周囲から見ると助かっている
こうした特徴があれば、立派な得意なことです。自分の基準で小さいと感じても、否定しなくて大丈夫です。
得意なことが変わるのはおかしい?
おかしくありません。環境や経験が変われば、得意なことも自然に変わります。
以前は得意だったことが合わなくなることもあれば、経験を積んで新しく得意になることもあります。「今の自分」に合った得意なことを見直す感覚で大丈夫です。
他人と比べてしまうときは?
他人と比べると、どうしても自分の得意なことは小さく見えがちです。そんなときは、「誰より上か」ではなく「自分にとって自然か」で考えてみてください。
比較ではなく、再現性や負担の少なさに目を向けると、自分なりの得意なことが見えやすくなります。
まとめ
得意なことは、特別な才能や派手なスキルでなくても構いません。自分にとって自然にできていること、苦にならず続けられている行動の中に、強みは隠れています。
「これも得意と言っていいのかな?」と迷うものほど、実は大切な長所であることも少なくありません。過去の行動や、周囲からの評価をヒントに、少しずつ整理していけば大丈夫です。
無理に立派な言葉にしなくても、「自分を理解する材料」として得意なことを知っておくだけで、気持ちはずっと楽になります。まずは1つ、「これなら言えそう」と思える例を見つけるところから始めてみてください。

