日本には季節に合わせてお祭りがあります。
町内会の子供会で開催されるお祭りや、付き合いのある神社のお祭りでいくらか包みたいときに、表書きは「ご祝儀」で良いのか?とても迷うことがあります。
表書きだけではなく、祝儀袋もたくさん種類があるので、どれを選べば正解なのかわからずよく悩みます。
一般的なマナーとして、本来は知っておくべきなのかもしれませんが、ご祝儀を渡す機会はめったになく、いざという時にちょっと戸惑ってしまうのが本音です。
ややこしく感じてしまうマナーですが、一度覚えてしまえば、またご祝儀を出す時に迷うことはありません。
ということで
「お祭りで渡す祝儀袋の表書き」に合わせて、お祭りで渡す祝儀袋の選び方・金額の相場や金額の書き方までまとめてみました!
お祭りで渡す祝儀袋の表書き
お祭りで使うご祝儀袋の表書きは、 お渡しする相手や目的によって書く言葉が変わってきます。
- 神社へ渡す時: 御寄進・御寄進
- 祭りの主催者や詰所へ渡す時:御祝儀・金一封・御寄附
- 神輿に祝儀をあげるとき:ご祝儀・御花代
神社の宮司さんに渡すのか、お祭りの詰所に渡すのか、神輿へのご祝儀袋渡すのかなどで表書きが違います。
町内会や子供会のお祭りなどで渡すなら「御花代」や「御祝儀」で大丈夫です。
ちなみに、
神社のお祭りで宮司さんに渡す祝儀袋の書き方で「初穂料」や「玉串料」という書き方がありますが、それはまた別の時の書き方になります。
初穂料と書く場合はどんなとき?
初穂料という言葉は「初物」という意味からきています。その年の収穫どきに、初めて取れた穀物を神様に奉納することが由来です。
そのことから、安産祈願・お宮参り・七五三・合格祈願・交通安全・厄除けなどでご祝儀袋を渡すときに「初穂料」または「御礼」と表書きをします。
玉串料と書く場合はどんな時?
玉串料という言葉は 「神様のお食事物」という意味が含まれています。米・酒・魚・野菜の代わりにお供えをするときに「玉串料」と表書きします。
玉串料と書いてご祝儀は渡す時は、結婚式・お宮参り・七五三・厄払い・通夜・葬儀・各ご祈祷になります。
話が少し飛んでしまいましたが…次は、表書きの書き方です。
ご祝儀袋の表書き名前の書き方
ご祝儀やお花代と書く宛名書きは、ご祝儀袋の水引より上段に書き、下段には自分の名前を書きます。
複数人いる場合は、3名までとしておき、それ以上の人数を書く場合は、別紙に書きます。
では、それぞれの書き方をご紹介します。
1名のみ
水引のちょうど下あたり、真ん中にフルネームで名前を書きます。
連名夫婦以外
右側には目上の方、または上司の方の名前を書きます。 序列など気にしない場合は五十音順で並べて名前を書きます。
3人以上で祝儀袋を渡す場合は、代表者1名の名前を書き「他一同」と小さめに書いておきます。そして、 別紙に代表者以外の名前を書き、中袋と一緒に包みます。
連名夫婦の場合
夫婦で祝儀袋を渡す場合は、右側に夫のフルネームを書き、左側に妻の名前のみ書きます。子供の名前も一緒に書く場合は「夫 → 妻 → 子」という並びで名前を書きます。
家族が多い場合は、家族の代表者夫だけの名前をフルネームで書き、妻子供達の名前を書いて、のし袋の中に入れます。
肩書きを書く場合
ご祝儀袋を渡す際に、自分の立場を明確にするため肩書きを書くこともあります。
真ん中に名前をフルネームで書きましたら、右上に社名や肩書きを小さめに書いておきます。
中袋の書き方
ご祝儀袋の中に入れるお金は、中袋に入れ、中袋のおもて面に金額を書きます。
裏面には自分の住所と氏名を書くのがマナーとなっています。
ご祝儀袋の表書きや中袋に金額を書く際には、筆ペンを使って書きましょう。ボールペンはマナー違反となります。
筆を使って字を書くのはとても難しいので、パソコンを使って年賀状作成をするように、毛筆体でプリントするのも一つの手です。
または、のし袋用の名前スタンプを一つ用意しておくといざという時とても便利ですよ。
お祭りに使う祝儀袋の選び方
祝儀袋の種類によって意味も違ってきます。
とは言え、祝儀袋にはたくさん種類があるので、どれを選べばいいのかわからなくなりますよね。間違った袋で渡してしまうことだけは避けたいものです。
どう選べば良いのかは、意味を知るととっても簡単です♪
お祭りなど、おめでたいご祝儀袋と、 その他のお祝いで渡すご祝儀袋の違いを見分けるには、水引で判断することができます。
水引が「結び切り」もしくは「あわじ結び(あわび結び)」ならば、一度結んだらほどけないという意味から、結婚式に渡すご祝儀袋にぴったりです。
何度でも結びなおせる、また何度あっても嬉しい慶事には「蝶結び」または「花結び」と呼ばれる結び方の袋を選びます。
お祭りで渡すご祝儀も一般的なお祝いになるので、蝶結びの水引を選びましょう。「御祝」「出産祝い」「新築祝い」「昇進祝い」でも、蝶結びの水引が使えます。
それから、ご祝儀袋の種類があるのは渡す金額によっても袋が変わるためです。
おしゃれで可愛いご祝儀袋がたくさんあるので、どれにしようか迷ってしまいそうですが、色鮮やかなデザインの物はカジュアルな扱いとされています。
格式のある場所へのお祝いだとか、目上の方へ渡す場合などは、凝ったデザインではなく、スタンダードなものから金額に合わせて袋を選びましょう。
- 1000円~5000円
- 1000円~1万円
- 3万円~5万円
- 5万円~
- 10万円~100万円
金額に合わせて、祝儀袋の大きさや飾りなども違ってきます。
祝儀袋を選ぶことができても、渡す金額の相場がよくわからないんですよね。
お祭りのご祝儀に渡す金額の相場とは?
町内会などで催すお祭りのご祝儀は、地域によっても違いがありますし、金額もまちまちです。
一般的とされている相場は、
- 地域で商売をしている場合は、5000円~数万円
- 役員をされている方は、5000円
- 子供会に入ってる場合は、3000円
一般の家庭は、1000円~3000円程度とされています。
町内会の子供会などのお祭りの場合は、ご近所の OB の方に聞いておくのもいいかもしれません。
一般的なお祭りへのご祝儀の相場は
- 神社にご祝儀を渡す場合は、1000円から1万円
- 祭りの詰所にご祝儀を渡す場合は、1000円から5000円ほど
- 神輿にご祝儀を送る場合は、1000円~1万円ほど
地域によってマナーが違うこともありますのであくまでも目安です。
祝儀袋の金額や数字の書き方とは?
祝儀袋に金額を書く場合は、旧字体の漢数字を使います。
書き方の例:金壱萬円
- 一 → 壱
- ニ → 弐 5,000円 → 金伍阡円
- 三 → 参 10,000円 → 金壱萬円
- 五 → 伍 30,000円 → 金参萬円
- 七 → 七 50,000円 → 金伍萬円
- 八 → 八 100,000円 → 金拾萬円也
- 十 → 拾 300,000円 → 金参拾萬円也
- 万 → 萬 1,000,000円 → 金佰萬圓也
- 百 → 佰
- 円 → 圓
金額のあとに「也」とつけることがありますが、正式に決まっているマナーはありません。
金壱萬円也というように書くことが当たり前だった時代には、円より下の金額「銭」や「厘」という単位があったころ、不正防止のために「也」と書かれていました。
その名残で昔のしきたりを大事にしているマナーでは、金額にかかわらず「也」を付けているようです。
ですが最近では「也」をつけないことが一般的になりつつありますが、10万円以上の高額な場合は「也」をつけることが多いようです。
まとめ
お祭りでお渡しする祝儀袋についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
祝儀袋の種類に関しては、意味がわかればなるほど~と納得できるので、私は忘れなくなりました。
お祭りに関しての金額は、地域によって相場が違ってくることもありますので、同じようなご家庭と合わせてみるのが良いと思います。
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